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皆さんは『バーグハンバーグバーグ』という会社をご存知ですか?
http://bhb.co.jp/

簡単に言うとこの会社は、日本一くだらないコンテンツを企画・制作している日本一ふざけた会社です(笑)
オモコロなどのサイトは結構有名なので、見たこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
http://omocoro.jp/writer/

では、手始めに会社概要を見てみましょう。
http://bhb.co.jp/about

企業理念:「がんばるぞ!」
スローガン:「鼻が折れると鼻血がたくさん出る!」
地図:超アバウト
オフィス紹介:超汚い小屋の写真

次に、採用情報を見てみましょう。
http://bhb.co.jp/recruit

■募集する人材
・1回のジャンプ中にキックとパンチを120発以上撃てる人
・炎の洞窟の奥に住む爆炎の魔神かつやる気のある人
・足の臭さで一個中隊を壊滅させたことからビッグボスと呼ばれてる人

こちら実際に『応募する』のボタンを押してみると、
「そんな人存在しないので採用してないということです」
と出てくる徹底ぶり。もう完全に躍らされてます。

この企業、こんなふざけたことばかりしていますが、実は多くのエンタメ系の会社が乱立する中でそれが強みとなり、他社との差別化に繋がっているのです。

例えば渋谷のカレー店から冷凍カレーの商品企画やプロモーション、サイト制作を依頼され、名付けた商品名は「インド人完全無視カレー」。
「インドからカレーのシェフを招いて受けたアドバイスを全て無視し、日本人の味覚に合わせて開発したカレー」というのが商品コンセプトです。

一見、インド人にケンカ売ってんの?ってなりますが、バーグハンバーグバーグのシモダ社長はその意図をこう話しています。

「コンビニなどが有名シェフと商品を共同開発するのはよくあること。
その見慣れた“テンプレート(雛型)”を使って、インド人のシェフを招くまでは流れが一緒です。
でもそのアドバイスを無視することで、前フリが全部、お笑いでいうところの“ボケ”になります。
誰しもが『だったら何で呼んだんだよ』とツッコミを入れたくなるのがミソです(笑)」

また、私が考えさせられたのが、ホンダのサイト制作です。
サイト名は、「Honda黙認!株式会社バーグハンバーグバーグのお金をもらって
車を宣伝するサイト」(笑)
プレゼントキャンペーン企画で、“車1台プレゼント”などがよくあるパターンですが、それではつまらないので、「バンパー」だけをプレゼントしたところ、「何で全部くれないの…?」と怒涛のツッコミがSNSで拡散されたそうです。

シモダ社長はこの企画について、こう話しています。

「従来の広告は商品を褒めちぎるのが基本。
でもそんな広告にシラけてしまっているネットユーザーは多い。
それに最近は“ステマ”という手法が知れ渡り、褒めるセリフを疑う傾向がより強くなっています。
だったら最初から褒めることを一切やめて、代わりにボケて笑いを取ってしまおうというのが、僕たちのやり方です。
特に大企業がおふざけ企画をすると、ユーザーにとってはそのギャップが楽しくて、『ホンダ、よく許したね』『ホンダ、頭固そうに見えたけど、柔らかいな』『ホンダ、器大きいな』などと、より共感を生みやすい。
一部の先進的な大企業は、そうしたネットユーザーの特性を理解し、手を打ち始めています」

こうして、有名企業が次々と契約していくのだそうです。
http://diamond.jp/articles/-/41922

最近facebookでシェアされていた保険を紹介するサイトも、よくよく見てみると偶然バーグハンバーグバーグ制作のサイトでした!
『頭の悪い人向けの保険入門』(※音声付き)
http://hokensc.jp/kikaku/atama_warui.html

様々な広告会社や企画会社、制作会社がある世の中で、これだけ人の心を惹きつけて魅了する物を作れる理由は、こんな意外なところにありました。

「差別化」と一言で言ってもとても難しく、弊社も今まさにその課題に直面している状況だと思いますが、このように新たな発想で差別化に成功している企業を参考にしてみると思わぬ所でヒントをもらえるかもしれません!

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