記事の詳細

「お、ねだん以上。ニトリ」このフレーズをコマーシャルなどから聞いたことのある人は多いでしょう。非常に耳に残るキャッチーなフレーズであるため、すぐに覚えられたと思います。
ニトリは今や全国的に店舗を広げる家具・インテリア用品の大手企業ですが、本社は北海道札幌市です。首都圏内だと思われた方も多いかもしれません。ニトリがここまで発展するのに決め手となったのは、一体どのような強みがあったからでしょうか。

ニトリの代表であり、その名を冠した会社を作った似鳥昭雄氏は、およそ40年前アメリカで目にした家具やインテリア用品の安さや、その品ぞろえの多さに驚嘆したと語っています。文化や歴史、価値観の違いなどいろいろあるものの、日本の住宅はまだまだ貧しさが残ると直感した似鳥氏は、住まいを豊かにすることで人々の心をも豊かにすることへ目標を定めます。そのために必要なのは、比較的低価格でリーズナブルな家具やインテリア用品です。
わずか30坪から始まったニトリは現在アメリカへの出店も果たしています。
質がよく、さらにお手頃価格というのは他のどの商品でも消費者が求めるところです。それをニトリは家具やインテリア用品で実現し、消費者の心を掴みました。
国内外300店舗を果たした実績が裏付けとなっているでしょう。

なぜ質が高くリーズナブルな商品を提供することができるのかは、独自の強みが関係していました。それは一般的には外部へ委託することが多いという輸入・通関業務や、保管から流通などの物流業務、またチラシ制作などの広告宣伝、さらにはシステムの企画から設計・開発すべてをニトリグループで行うことです。

従来では「製造小売業」と呼ばれる事業モデルがありましたが、そこに物流機能をプラスしました。そうして新たなビジネスモデルである「製造物流小売業」が確立したのです。
商品のほとんどではアジア圏内で製造しているため、製造のためのコストの削減を徹底しています。コストを削減した質の良いものは、それだけリーズナブルに消費者へ提案することができます。だからキャッチコピーのように値段以上の物を提供できている、というわけです。
これからも通年で必要となる家具やインテリア用品をリーズナブルに提供し、さらに新しい商品を随時作り続けるニトリは、多くの人に求められ、発展を続けていくことでしょう。住宅の中に必要な物を中心に扱うニトリの今後の動向に今後も注目したいと思います。

おすすめ記事

登録されている記事はございません。

ページ上部へ戻る