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フリーで記者をしている本郷智祥です。ジャンル問わず様々な記事を書いています。今回は赤ちゃんの正義感について書きたいと思います。
先日、赤ちゃんにも正義感があるという研究結果がニュースになっていました。赤ちゃんは理性が発達していないため本能的に行動しますが、正義感をそんなに小さなころから持っているのだとしたら、人間には本能的に正義感があるということになります。
この研究を明らかにしたのは京都大学などの研究グループで、
『攻撃された弱者を見ても何もしない傍観者より、弱者を助ける正義の味方』を選ぶ性質が生後半年の乳児の段階で備わっている』
と発表しました。
実験の方法は以下の通りです。
攻撃者、犠牲者、正義の味方、傍観者の4種類のキャラクターがいるアニメ動画を作り、生後6ヶ月と10ヶ月の乳児計132人に見せました。攻撃者が犠牲者に体当たりして攻撃すると、①正義の味方が助ける、②傍観者は何もしない、を4回ずつ交互に繰り返しました。
その後、正義の味方と傍観者のキャラクターを乳児の前に置き、どちらに触れるか調べる、というものです。すると生後5ヶ月の乳児20人の内17人が正義の味方を、3人が傍観者を選びました。別パターンの動画を見せた結果も併せると、キャラクターの色の好みではなく、攻撃者から犠牲者を守る行為と理解して選んだと言えるそうです。
社会で生きていくうえで、ある程度必要になる正義感。それを生まれたときから備えている可能性があるとのことで、人間の謎にまた一歩近づいているように思えました。
私たち人間の生態についてはまだまだ研究の余地のある部分が多く、今後も積極的に実験・研究を続けてもらえればと思いました。
(記者/本郷智祥)

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