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商品開発部が語る『新伊右衛門』誕生の経緯
皆さんは『伊右衛門』というお茶を飲んだことがありますか?
数ある緑茶界の中でも結構好きなお茶のブランドなのですが、今日は新たにリニューアルした『新伊右衛門』の商品開発部が語る誕生の経緯をについてご紹介したいと思います。
京都の老舗茶舗、福寿園の茶匠が厳選した国産茶葉から作った緑茶「伊右衛門」は、旨み豊かな味わいが魅力です。
同社は今回、“飲み方や季節に合わせてお茶の味わいを変えていく”という新たな発想でリニューアルを実施しました。
まず、飲み方や飲用シーンに合わせ、容器・容量ごとに味わいを変えたそうです。
冷えた状態で食事と一緒に楽しむことが多い2Lペットボトルなどの大容量は、福寿園の茶匠が“食事に合う”ように厳選した茶葉を使用し、香ばしい香りとさっぱりとした渋みのある味わいに仕上げられました。
一方、500mlペットボトルなどの小容量ペットボトルは、季節ごとに味わいを変えていくとのこと。
サントリー食品インターナショナル 食品事業本部商品開発部の小林真一さんは、こうお話されています。
「同じお茶でも、夏と秋では味の感じ方が違いました。
そこから、気象情報を商品戦略に生かす
“ウェザーマーチャ ンダイジング”という考え方にたどり着き、 春は新茶を入れてみずみずしい味わいに仕上げた『伊右衛門』を、 夏は水でゆっくりと抽出した抹茶を使用してすっきりとした爽やかな香りに仕上げた『伊右衛門』を販売することにしたんです」
また、秋は一番摘みのかぶせ茶を使い、特定の温度で一定期間寝かせて熟成。
それを甘香ばしく火入れして、香り豊かに仕上げ、冬は甘い原料茶を選択し、茶葉を炙ってふわっと香るものに仕上げたそうです。
同社食品事業本部ブランド戦略部の塚田英次郎課長は、こうアピールされています。
「最も日本らしさを感じる飲料として、提供していきたいと考えています。グローバル化の波の中で、日本の良さを改めて発見していただく機会になれば」
確かに同じお茶でも、季節や気候によって飲みたい味って何となく変わる気がします。
今までのお茶のイメージは、春夏秋冬味は変わらず、変化があるとすればパッケージくらいかと思っていましたが、この『新伊右衛門』のように、四季によって様々な茶葉の風味を味わえたらもっとお茶の楽しみ方が広がるだろうなと思いました。