記事の詳細

スギホールディングスが運営をするスギ薬局は、業界屈指の質の高い接客サービスが多くの消費者からの支持を集め、全国に799店舗(グループ全体962店舗)以上を展開するほどに現在でも成長を続けている。創業者は現会長の杉浦広一氏とその妻、昭子夫人。杉浦夫妻2人だけで始まった調剤薬局が、現在の規模に至るまでには相当な努力と成長への強い意志、そして何よりブレないお客様への思いやり精神というものが伺える。そんな杉浦広一・昭子夫妻が近年新たに「杉浦記念財団」という公益財団法人を立ち上げた。立ち上げの目的としては主に地域医療に対する援助であるが、スギ薬局が成長を続ける中でも、積極的に社会貢献の活動をしようとする動きからは、やはり大きな「思いやり」の精神が伺える。

以下は、そんな杉浦記念財団の主な取り組みについて紹介をする。

 

< 設立の経緯 >

2011年9月1日、スギ薬局の創業35周年を記念し、創業者となる杉浦広一・昭子夫妻によって「一般財団法人 杉浦地域医療振興財団」が設立された。その後3年間は一般財団法人として活動してきたが、2014年12月に更なる飛躍を期して公益財団法人認定の申請をし、2015年7月1日をもって正式に公益財団法人として認定された。

財団の活動領域も地域医療機関を含め、認知症問題や介護要望など、より幅広い領域から拡大したいという意味も込めて、「杉浦地域医療振興財団」から「杉浦記念財団」と変更された。

 

< 健康増進セミナー >

地域医療の振興には、幅広い方々にその必要性を知っていただくことが不可欠という理由から、これまで医療・介護に携わってきたものの地域医療連携について意識したことのなかった方や実際に利用される高齢者の方、そのご家族など一般の方へ向けて健康増進セミナーを開催し、地域利用の必要性を身近に、分かりやすく感じて頂く活動をしている。

また将来の介護負担が少しでも減ることを願い、健康に生活するヒントも伝えている。

 

< 褒賞・助成 >

既に多職種協働の取り組みにおいて素晴らしい成果を褒賞して、その成果が社会に広がることを願うとともに、今後の多職種協同に取り組む方を助成し、地域医療連携モデルの実現してほしいと願い、「杉浦地域医療振興賞」(褒賞)・「杉浦医療振興助成」(助成)を実施している。

 

< 研究会 >

■都市型の看護介護医療等連携研究会

大都市において高齢者が安心して暮らせる社会を実現するために、多職種連携のあるべき姿を探るべく「都市型の看護介護医療等連携研究会」と題する研究会を原則月1回のペースで開催している。看護、介護、医療の各分野で活躍されている先生方にお願いし、最終目標としては、都市型の看護介護医療等連携モデルの設計と普遍的な都心モデルの実現を目指して活発な議論を交わしている。

 

■医薬品適正使用協働研究会

地域包括ケアの中で医薬品適正使用の観点からチーム医療における協働を進めている。高齢者の多剤服用の適正化に焦点を当て、実施体制の確立を目指す。

 

■愛知県地域再生・まちづくり研究会

人口急減・超高齢社会を迎えて、多くの地域は介護看護医療等を必要とするたくさんの高齢者を抱えるなど大きな課題に直面している。その課題の解決には、各地域がそれぞれの特徴を活かして地域を再生し、互助を中心とした自律的で持続的な社会を作ることが必要であるとして、どうすればそのような地域を作ることができるのかを研究している。

関連記事

おすすめ記事

登録されている記事はございません。

ページ上部へ戻る