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チェスティとは、小川淳子プロデュースの神戸発ファッションブランドChesty〈チェスティ〉のこと。

「30代の大人の女性に向けた華やかで 上品なワードローブ」 をテーマに、リアリティを大切に、流行に左右されることなく 他にはない独自の個性を放っている。

日常をクラスアップしてくれる 上質なアイテムを取り揃えており、お洋服に加え、靴やバッグ、アクセサリ―、雑貨など、お洒落に欠かせないアイテムを幅広く展開し、 トータルコーディネートを提案。“女性に幸せをお届けしたい”という想いをブランドを通じて発信している。

ファッションにおけるブランドは、個性がより求められるため、他業界よりも差別化の価値が高いとされており、いわゆるブランド戦略が成り立ちやすい。高価格・高品質で、そのデザインやコンセプトが賞賛を浴びるプレステージブランドはその好例である。

またファッションでは商品の品質とは別に、「どこで買ったか」も重要な要素となる。そのため商品価格とブランド価値は必ずしも一致するとは限らない。例えば、質が同程度の商品がA店(低価格が売り)とB店(おしゃれなことで定評がある)で売っていれば、消費者は例え低所得層であってもB店を選ぶ傾向がある。「家電製品と衣類は違う」のである。結果として、品質が安物であっても宣伝などに成功すれば、人気が出て有名ブランドとなる事例もある(一例としてはターゲットとウォルマートがある)。

昨今のアパレル系企業においては、商業的な手法で次々とブランドを立ち上げ、売り上げ次第でいとも簡単にコンセプト変更・切り捨てが行われる手法が存在するのは、前述の事例とも無関係とはいえない。

チェスティのように人気ブランドとなることは非常に難しいことである。人気とは世間の評判の事で、人気ブランドというのは世間の評判が高いブランドの事を指す。

人気ブランドとなったブランドはその大衆化や日常化のために陳腐化によるブランド価値の低下とのバランスをどのように図るかが課題となる。

特に希少性を訴えるものであればあるほどそのバランスが難しい。そのため企業経営の安定を目的として、主要なブランド名とは異なるサブブランドあるいは別ブランドでの展開を含めた総合的な戦略が採られることも多い。ブランドは国を超えて売買されており、実態としてはブランドがある特定の国に従属するものではなくなってきているのもグローバル経済となった現代的な特徴である。

ファッションブランド業界の奥深さは計り知れない物でもある。

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